若かりし頃、知り合いのバスガイドさんに聞いた話です。
バスガイドさんって結構心霊体験されてる方って多いようです。話を聞いた彼女がたまたまそうだっただけかもしれないですけど…
今はもう町内会の泊の親睦会とか、会社の慰安旅行なんて聞かなくなりましたけど以前は結構ありました。
そんな、泊りで数台で行くような旅行の場合の話です。
遠方はさすがにみんな泊りになるよって言ってましたが、日帰りできる距離だとバス1台にみんな乗り合わせて、他の何台かのバスは現地において帰るってしていたようです。
旅行の行程自体が遅くなってしまって、帰りのバスもすっかり日が落ちてから出発することになったとのことでした。
高速道路に入りしばらく走っていると、バスの後ろのほうから
ドンドン、バンバン
って音が聞こえてきたとのことでした。
ん?って振り返ってみても、外は真っ暗で車内が反射でうつっている程度で何かぶつかるとか、そもそも高速道路で走行中なので何かがぶつかるなんてないんです。
しばらくすると、また、
ドンドン、バンバン
って音が聞こえてきたとのことでした。それも、さっきより前のほうで
何人かが音に気が付いたようで、
「なんかたたくような音聞こえたよね」
って話始めると、
バンバンバン、バババババン
バスの窓を一斉にたたくような音が聞こえたて
窓一面に手形がくっきりとついたと
同乗していた、ガイド仲間やドライバーも目撃したようですが、それ以上のことは起きなかったとのことで、安全に帰れたのがホントに良かったと教えてくれました。